遊説の声高らかに海開き

王将の逃げ道さぐる夕立雲

婆ちやんの卓袱台色の麦茶かな

川下り竿の先入る夏の霧

風鈴の声や夫婦は無口にて

(り160712)

麦茶

「麦茶」は、江戸時代には屋台の「麦湯売り」として流行しました。「夏の夕方より、町ごとに麦湯という行灯を出だし、往来へ腰懸の涼み台をならべ、茶店を出すあり」(『寛天見聞記』)というように、専門の麦湯店も出現しました。